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 アップルマウスは使いやすいデバイスです。たまには物珍しさで無線式のマジックマウスやトラックパッドを使うこともありますが、しばらくすると再びこのマウスに戻ってしまいます。
そうこうしているうちに6年間も使い続けた結果、やはりというか、とうとう縦スクロールが効かなくなってきました。

 ウェブログでは分解掃除が有効かと思われますが、不器用の自分にはリスクが大き過ぎて最悪の結果が眼に浮かびます。同じ思いの方のために、分解せずに不具合を改善するかんたんな方法をご紹介します。
お断りしておきますが、ここで紹介した方法は、逆効果の結果になることもあり得ます。偶然うまくいったのかもしれません。あくまでも分解直前の最終トライとしてお読みください。

ヒントになった両面テープを利用する記事です。→  Appleマイティマウスを分解しないで掃除する。


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 空回りの原因 
 

 マウスポインタがスムーズに動作しないのは、この小さなスクロールボールが原因です。正確に言うと、ボールに付いた指の汚れや隙間からのホコリが内部のローラーに付着したからです。iPhoneのホームボタンが効かなくなるのも同様です。

付着した汚れを除去するには物理的に分解掃除するのが一番ですが、筐体を開けるのは至難の技です。  →  Apple Mouse 分解三たび

 使ったのはメガネ洗浄剤 
 
 さて、いよいよ本題です。必要なのはメガネスプレーです。スプレーした後で水拭きする必要の無いやつです。念のため成分表示には、界面活性剤として4.2%アルキルベタインとありました。化学的には親水基と親油基がベースですので無水アルコールより期待できそうです。

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 ノズルをスクロールボールに合わせて一拭きスプレーしました。数秒置いてからいつものように指先でボールをグリグリします。これで解決と思ってUSBを差し込み、ブラウザで試してみましたがNGでした。
 がっかりするも気を取り直し、再度スプレーしてグリグリしました。しばらく続けているとボールの回転にグリゴロと抵抗感を感じ、やがてボールに黒い汚れが付着してきました。細かい繊維のようです。
うまくいかなかったら分解しようと思っていただけに、この結果はうれしいかぎりです。

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 内部のローラーにこんなのが巻き付いていたんですね。メガネ洗浄剤の水分で丸められ、油分で団子となってボールにくっついたのでしょう。汚れを除いてボールを回したら、カリカリカリとロールの回転音が聞こえてきました。大成功です。

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 私が有線式のマウスやキーボードを愛用するのはレスポンスもさることながら、マックのOSを再インストールする作業が多いからです。
ご存知のとおり、OSをインストール時は、途中で選択メニューを指定する場面がありますが、OSが起動までは無線デバイスが使えません。ですから、ふだんワイヤレスを使っている方も、いざというときにはUSB接続のマウスとキーボードが必須アイテムとなります。 ではまた。